床暖房は床面温度が約30℃程度になるように設計されていますが、人が床の上に座ったり、寝そべったりした場合には、身体を接触している床面からは室内への熱の放出がなくなり、接触している部分の温度が上昇します。技術用語では閉塞温度と言いますが、ガス温水式の場合には、閉塞物の熱抵抗により放熱が妨げられるので、閉塞温度はあまり上がりません。電気式の場合にはヒーターが一定の発熱をするために放熱量が変わらず、閉塞温度はガス温水式より高くなります。ただし、乳幼児や病人などの自分の意志で身体を動かせない方や皮膚感覚の弱い方、疲労の激しい時などは、十分注意して使用することをおすすめします。